関西Ruby会議04に行ってきた
土曜に関西Ruby会議04に行ってきた。現地入りが遅れ、見れた講演は以下の2つ。各々、内容と得たことをまとめておく。
@jugyoさん「私はいかにしてRubyによるオープンソース活動を楽しくやってきたか」
笑顔が素敵。ゆるいプレゼンだけど本人曰く「テクニック」によるもの。実際、ゆるいスタイルで、ネタを混ぜつつ進むが、全ての話がきちんと繋がっていて素晴らしかった。頑張ってるけどそれを表に出さない、というスタイルはスマートだと思う。内容は、抽象的なハッカーの美徳「怠惰」と、現実的なプロモーションについて。
前半は、ハッカーの美徳である怠惰について、分かりやすく説いている。問題を解くよりも良い問題設定をするのが大事で、彼にとってgemを作ることは問題解決の訓練。日々思いついたものを作っていて、たまたま人が考えてない領域をやれればラッキー。人が考えてない領域に踏み込めるのは、運。ただ、どんな問題にもユニークな解決策があるはず。一つのことを早くやるより、やる事を削るのを考える。まとめると問題の優れた設定と小さい解決策を作ること。
後半のプロモーションについては、彼のgemを見ればわかるが「名前重要」。3日は覚えていてくれる名前を付けること。eeepubやir_bは確かに忘れないし、ちょっとかわいいと思う。gemを作ったら宣伝する。そのことで正しい評価を受けられる。rubyflow.comとかで宣伝すると良い。
ところどころ書籍を引用しながらのお話だった。引用されてた本は「イシューよりはじめよ」「イノベーションの神話」など。
途中、gemの作り方に関する簡単なレクチャーも。確かにその場ですぐに作れた。簡単。ちょくちょく手を動かしてるのを見るのは、自分も一緒に手を動かせるので、しゃべってるのをただ聞くより楽しい。
@june29さん「Rubyから教わったものづくり」
ruby札幌育ちのblaboの”チャレンジャー”。タイトルに「ものづくり」とあるが、僕にはプログラマとしてスタートアップでどう貢献するか、という文脈で聞けた。いくつかトピックはあるが、特に響いた概念は、”事業をAPIと捉えること”と、”絶対良感”という話。
事業をAPIと捉えると、事業のAPIが不明瞭なときはコードもうまく書けない。逆に、コードがうまく書けないときは事業に問題があると指摘できる。この、コードから事業を見る、という視点は大変参考になる。考えると確かに、ビジネスモデリングみたいな言葉があるように、きれいな事業APIや事業プロセスであればコードは書きやすいかもしれないと思う。
また、絶対良感とは、絶対音感のように、良いものに対して明確に判断できる感覚、という意味に感じた。その感覚を鍛えるために、良いものを沢山知る必要がある。これは刺さった。まだなぜ自分に刺さったのか不明確だが、自分もやろうと思った。
全体的に、発表者の主観で楽しかったことをストーリーとして語るので、感情移入しやすく聞いていて楽しい。
話を聞いていて、彼から楽しくやろうとする意思を感じた。話していたストーリーにも出てくるが、チームで良い関係性を作っている。先日読んだ"0円ハウス"にも載っていた言葉で「うまくいっているところは、うまくいっている、その要因は人柄だ」というのがあった。上記の視点から彼が指摘した事業の問題点について、他のチームメンバーもノッてきたという話もあったので、チーム全員人柄が良いのはあるんだろうが、彼の姿勢がそのチームを作っているようにも見え、素晴らしいと思った。この講演を聞いて、楽しむ関係性を構築する努力をしているかを自問した。
まとめ
全体として、プログラミングのトピックというよりも、考え方の話が多く、大変聞きやすく、自分に引きつけやすい内容だった。これまで、勉強会やカンファレンスは、勉強や情報収集の場だと思っていた。そういう場では、自分が自ら学びにくいトピックを学ぶのにはいい。しかし、自分のしたいトピックの勉強会は、自力でするから必要ないだろうと思っていた。
今回のRuby会議で感じたのは、勉強会もカンファレンスもハッカー一人一人のスタイルを学ぶ場であって、必ずしもあるトピックの勉強や情報収集のためでない。そう考えると、これまで敬遠してきた勉強会にも参加してみようと思うようになった。これは一番の収穫かも。以上。
